節税・脱税・租税回避行為とは?それぞれの違いなど

この記事ではこんな悩みを解決できます■ 節税・脱税・租税回避行為の違いって何 
 
けーにゃん
それぞれの言葉の意味や違いを説明するよ!

節税とは?


節税とは法律で定められている制度などを活用し、税額を減少させることです。

例えば、青色申告特別控除やふるさと納税、積立NISA、iDeCoなど様々な方法があります。

有利な制度はたくさんありますが、以外と知られていないものもあります。

いくつかの制度を組み合わせることで効果的に節税をすることができます。

脱税とは?


脱税とは解釈の余地なく、違法な行為によって、税金の負担を減らすことです。

例えば、経費を前倒しで払った場合や、決算月をまたぐ微妙なタイミングの売上は争う余地があるかもしれません。

一方で、売上の計上時期を不正に操作したり、ペーパーカンパニーに経費を支払うなど、利益操作をしたら言い逃れはできません。

脱税は意図的に行うため、脱税者が取引について法的な合理性を説明できないのも特徴です。

租税回避行為とは?


租税回避行為とは、税法が想定していない不自然な形式を採用することにより税負担を回避することです。

要するにグレーゾーンの取引ということです。

その取引自体は有効な取引であるため、租税回避行為を行ってもただちに罰せられるものではありません。

しかし、税負担が不当に減少してしまう場合には、国税庁と納税者の争いに発展することも多々あります。

最近では2013年にイギリスでスターバックスが引き起こした国際的な税金問題が大きな話題になりました。

スターバックスが低い税金を求めるスイスなどを利用して租税回避行為を行っていたことが明らかになったからです。

結局、2013年からの2年間、イギリスで法人税支払いとして合計2,000万ポンドの納税を自主的に行うことになりました。

規模が大きいと取り沙汰されますが、個人レベルでも会計処理をどうしたらよいか日々悩むことが多いとおもいます。

そもそも一般市民は税金の専門家ではないので、勘違いもあります。

会計処理をする際には自分がなぜそのような処理をしたか説明できるようにしておきましょう。

説明を聞いて規則に合致しているかを判断するのは税務署の仕事になります。

 
けーにゃん
租税回避行為は見る立場によって意見が変わるから説明できるようにしよう!

それぞれのイメージ

これまで紹介した行為を簡単にイメージ図にすると次の通りです。


節税と脱税の違い

節税も脱税も、ともに税負担を減少したいという目的があります。

一方、節税と脱税の違いは次の通りです。

■ 節税は法律で認められている

■ 脱税は法律で認められていない

節税と租税回避行為の違い

節税も租税回避行為も、ともに税負担を減少したいという目的があります。

いずれも、税法が禁止していない行為により税負担を減らすことができます。

一方で、節税と租税回避行為の違いは次の通りです。

■ 節税は税法が想定する範囲の行為

■ 租税回避行為は税法が想定していない範囲の行為

租税回避行為と脱税の違い

租税回避行為も脱税も、ともに税負担を減少したいという目的があります。

一方で、租税回避行為と脱税の違いは次の通りです。

■ 租税回避行為は必ずしも認められないわけではない

■ 脱税は法律で認められていない行為