【クラウド会計レビュー】マネーフォワードクラウド確定申告を1年以上使用して分かったこと

この記事ではこんな悩みを解決できます■ マネーフォワードの新規導入や乗り換えを検討している

■ マネーフォワードはどんな人におすすめ?

■ 実際に使っている人の感想を知りたい

クラウド会計の新規導入や乗り換えを検討しているけど種類が多くて・・こんな悩みを持っている人もいるとおもいます。

実はクラウド会計は大手3社でシェアの94.8%を獲得しています。

私も大手3社のクラウド会計を使ったことがあり、それぞれ使い勝手は違いますが、以下の3社から選んでおけば間違いないでしょう。

■ freee・・会計知識に自信がない人におすすめ

■ 弥生・・十分なサポートを受けながら進めたい人におすすめ

■ マネーフォワード・・とにかく自動化したい人、経営状況を細かく管理したい方におすすめ

今回は1年以上使用してきたマネーフォワードについて、がっつりレビューしていきたいとおもいます。

導入を検討している人はぜひ参考にしてください。

クラウド会計freeeのレビュー記事はこちら
やよいの青色申告オラインのレビュー記事はこちら
freee・マネーフォワード・やよいの比較記事はこちら

30日の無料お試し期間あり

クラウド会計とは?


クラウド会計はブラウザやスマホ・タブレット用のアプリ上で使う会計ソフトです。

インターネット環境と端末があれば、いつでもどこでも会計データにアクセスすることができるのが特徴です。

従来のパッケージ型の会計ソフトと比較して優れている面が多く、クラウド会計を利用する人は年々増えています。

従来のパッケージ型の会計ソフトと比較したメリットは次の通りです。

■ ランニングコストが低い

■ 料金を支払えばすぐにサービスの利用が可能

■ アップデートが自動

■ パソコン・スマホなどの端末にインストールする必要がない

パッケージ型とクラウド型の違いをもう少し知りたい方は別記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

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クラウド会計の利用者の推移

クラウド会計の利用者の推移は次の通りです。

出典:MM総研 クラウド会計ソフトの利用状況調査(2022年4月末)

マネーフォワードクラウド確定申告とは


マネーフォワードクラウド確定申告はマネーフォワードが提供しているクラウド会計ソフトで、中小企業から上場企業まで幅広い規模の企業が利用しています。

会社の設立は2012年5月と比較的新しく、IT技術を駆使した革新的なクラウド会計を目指して日々アップデートがされています。

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マネーフォワードクラウド確定申告はこんな人におすすめ

マネーフォワードクラウド確定申告は次のような人におすすめです。

■ とにかく自動化したい人、経営状況を細かく管理したい人におすすめ

■ 副業・個人事業主

マネーフォワードの利用プランの比較

副業や個人事業主向けのプランを比較しました。

パーソナルミニパーソナルパーソナルプラス
料金年額プラン 9,600円/年
・月額プラン 980円/月
・年額プラン 11,760円/年
・月額プラン 1,280円/月

※1カ月無料
・年額プラン 35,760円/年
初期費用なしなしなし
取引入力などの基本機能
確定申告書の作成
申告ソフトへの連携
銀行口座クレジットカードとの連携
口座残高と帳簿残高の照合
支払管理(債務の一元管理など)
固定資産管理
消費税集計機能
分析レポートの出力キャッシュフローレポートのみ
メンバー追加・権限管理
メール・チャットサポート
電話サポート
詳細を見る詳細を見る詳細を見る

おすすめは充分な機能と無料期間がついている「パーソナル」です。

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マネーフォワードの機能をレビュー


ホーム画面をレビュー


ホーム画面はメニュー構成が適度に細かくわかりやすくなっています。

実際に使ってみると、各項目への移動がスムーズにできるよう設計されていて非常に快適です。

初期設定のしやすさをレビュー


初期設定の手順は使い方ガイドがありますので、迷うことなく進めることができます。

事業所の設定

事業所の設定では次の項目の入力が必要です。

消費税の申告区分や減価償却など専門的な項目もありますが、使い方ガイドを利用することで問題なく設定することができました。

設定項目入力内容
事業者名・氏名個人名、または屋号を記入します。
電話番号連絡先を記入します。
申告区分(提出書類)不動産経営でなければ「一般」を選択します。
申告区分「青色申告」を選択します。
業務区分営んでいるの業種を選択します。
都道府県所定の業種を選択します。
製造原価科目の利用副業ではあまりないかもしれませんが、製造業などを営む場合は利用します。
会計期間個人は暦年単位課税ですので、1月1日~12月31日で固定となります。
課税形式前々年度の課税売上高が1,000万円以下の場合は、原則として「免税業者」になります。
副業を始めたばかりであれば「免税事業者」で問題ありません。
端数処理「切り捨て」、「切り上げ」、「四捨五入」から選択します。
消費税率10%・軽減税率8%の利用制限「免税業者」でない場合は、営んでいる事業に応じて選択します。
減価償却「直接法」または「間接法」から選択します。
表示が異なるだけですので、どちらでも大丈夫です。
メール設定自動メールがわずらわしい人はチェックをはずしましょう。
CSVExcelを利用してCSVファイルを開く場合はShift-JISを選択します。

勘定科目の設定


初期設定の状態でも必要な科目は十分にそろっていますので、基本的には追加の設定は不要です。

銀行口座の登録

銀行口座の登録は迷うことはありませんが、ログイン情報や暗証番号が必要で少し手間取りました。

開始残高の設定

預金口座やそれ以外に資産がある場合は残高を入力します。

預金口座の残高は問題ありませんが、棚卸資産(仕入れた商品)や開業費(事業開始までに掛かった費用)など、特殊な科目の入力には簿記の知識がないと手間取ります。

動作チェック


私の自宅の回線速度は次の通りで、速くもなく・・といった感じですが繋がりにくかったりすることはいまのところありません。

マネーフォワードクラウド確定申告の障害の発生頻度は2022年では数件で短時間で解消されているので、安定していることが伺えます。

障害の発生頻度

仕訳性能をレビュー

マネーフォワードの仕訳の特徴は次の通りです。

■ 手動の仕訳には簿記の知識が必要

■ 銀行口座と連携して自動で仕訳ができる

手動の仕訳には簿記の知識が必要


現金などで支払った場合などは、口座連携が使えませんので手動で仕訳をする必要があります。

マネーフォワードの手動仕訳は科目の性質や借方・貸方の概念の理解など、簿記の知識が必要になります。

銀行口座と連携して自動で仕訳ができる


銀行口座と連携していると自動で取り込みがおこなわれ、仕訳を予測してくれます。

そのため、勘定科目の確認や摘要の追記をして「登録」を押すだけで完了します。

また、使えば使うほどAIが学習して精度が高まりますので自動化が進みます。

手動仕訳は1仕訳1分くらいは掛かりますが、自動で仕訳をおこなうと、半分以下の時間で済みます。

少し慣れは必要ですが、実際に自動仕訳を試してみると100仕訳を50分程度でさばくことができました。

レポートで細かい分析ができる

マネーフォワードでは次のような分析レポートを出力することができます。

例えば、収益レポートは月次推移や明細ごとの詳細まで確認することができます。

データも常に最新ですので、経営状況を細かく管理して改善していきたい人におすすめです。

マネーフォワードで出力できる主なレポートは次の通りです。

■ 収益レポート

■ 費用レポート

■ キャッシュフローレポート

■ 得意先レポート

■ 仕入先レポート

収益レポート

マネーフォワードの収益レポートは得意先別・月別・品目ごとの多様な分析を行うことができます。

また、市場の状況と比較したり、グラフ化して共有することもできます。

売上は事業の状況を左右する大事な指標ですので、さまざまな角度から分析できるマネーフォワードのレポートはとても便利です。

<収益レポートの例>

費用レポート

マネーフォワードの費用レポートは費目別、月別、取引先別の推移を細かく確認することができます。

費用も売上同様に経営にとって重要な指標になります。

経営の状況を安定させるためには、費用を適切に管理することが重要です。

人間は見積りを誤りやすいので、管理を怠るといつの間にか無駄な支出が増えてしまいます。

経営が立ち行かない会社は経費の管理がいい加減だったりします。

費用レポートを利用することで、無駄な支出をあぶりだしましょう。

<費用レポートの例>

キャッシュフローレポート

マネーフォワードのキャッシュフローレポートは、入金額や出金額を勘定科目・口座別に集計することができます。

チャートで残高の推移を確認することができるので、得意先レポートや仕入先レポートと絡めて全体の資金繰りを正確に把握することができます。

 
けーにゃん
資金繰りを正確に把握することで余計を心配をしなくてすむよ!

<キャッシュフローレポートの例>

得意先レポート

マネーフォワードの得意先レポートは売掛金などの債権の入金・滞留状況を確認することができます。

売上があっても回収ができなければ、手許にキャッシュが入ってきません。

また、滞留債権を放っておくと、貸倒れてしまうリスクもあります。

売掛金を正しく管理することは、不必要に資金の心配をしなくてすみますし、資金繰りの改善に役立ちます。

 
けーにゃん
得意先のレポートを利用して資金を守ろう!

<得意先レポートの例>

仕入先レポート

マネーフォワードの仕入先レポートは支払先への支払予定を管理することができます。

支払の遅延は、取引先との関係を悪化させますので、適切に管理することが大切です。

また、今後の資金の出入りを確認することは、資金繰りを管理するためにも役立ちます。

<仕入先レポートの例>

確定申告ソフトと連携している

マネーフォワードは確定申告ソフトとも連携していますので、確定申告までをスムーズに行うことができます。

従来は確定申告書の作成で手一杯でしたが、クラウド会計の登場によって、重要な仕事である事業の拡大などに時間を使えるようになりました。

口コミ・評判

マネーフォワードクラウド確定申告は連携機能や使い勝手のよさ、サポートのおかげで初心者でも扱いやすいのが特徴です。

無料期間もあるため、実際に操作して確かめてみましょう。

評価★★★★★

各種連携(銀行口座、クレジットカード、請求書発行サービス、経費精算サービス等)がとても便利で、連携するだけで仕訳が非常に楽になる。規模の小さい会社なので、関連会社の会計処理を任されることもあったが、使い始めも問題なくできた。
評価★★★

クラウド会計ソフトとしては、必要最低限の機能は備えており使いやすいと感じた。事業規模の大きい会社で利用する場合、やや不十分な印象を受ける
評価★★★★

専門的な知識がなくても自分で調べながら入力することができる。確定申告の際は確定申告用の書類も簡単に発行できるので、税理士に頼らず自分で確定申告をしたい人にはおすすめのサービスです。

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